【実際にやってる】ヨーロッパ旅行のスリ対策完全ガイド

旅のノウハウ

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初めてのヨーロッパ旅行は女性の一人旅だと、ワクワクする反面「治安が悪いのでは?」「スリに遭わないかな?」と不安になりますよね。

実際、パリやローマなど人気観光地では日本人旅行者のスリ被害が後を絶たず、近年も日本大使館に多くの被害報告が寄せられています。

しかし、事前にスリ対策を徹底すれば必要以上に怖がることはありません。

本記事では、【持ち物編】【行動編】の二つに分けてパリ在住経験・ヨーロッパ一人旅経験者が実際にやっているスリ対策のポイントを具体的に紹介します。

ヨーロッパ一人旅では十分に対策を講じたおかげで、幸いスリ被害に遭わずに済みました。

【持ち物編】ヨーロッパ旅行スリ対策

ヨーロッパ旅行中の防犯では、防犯グッズの活用や貴重品の持ち方に工夫が必要です。まずは持ち物面でのスリ対策から見ていきましょう。

お金は分けて持つ

海外旅行での財布の使い方
私は海外旅行の際に財布を3つ持って行きます。

  1. 日本で普段使用している財布:日本円を入れて海外ではホテルの金庫にしまう
  2. 海外旅行中バッグに入れる財布:クレジットカードとお札を入れる。バッグ内のファスナー付きポケットにしまい、クレジットカードを使うとき以外出さない
  3. 洋服のポケットに入れる小銭入れ:小銭と小額紙幣(5ユーロ札、10ユーロ札)を入れる。現金を使うとき、有料トイレなどで利用

海外旅行では、財布や現金は必ず複数に分けて持ち歩きましょう。一つの財布にすべてを入れていると、盗難に遭った瞬間に経済的な手段を全て失う恐れがあります。逆に財布を分散しておけば、万が一スリ被害に遭っても被害を最小限に抑えることができ、安心して外出を楽しむことができます。

実際に私も、ヨーロッパ一人旅では3つの財布を用意しました。旅行中は2つの財布を分けて使います。そうすることで、仮にスリに遭っても手持ちの一部だけの被害で済み、旅を続けられます。

バッグはファスナー付きが必須

海外旅行で使うバッグ

ヨーロッパ旅行では、バッグは必ずファスナーでしっかり閉まるタイプを選び、口を開けたままにしないことが鉄則です。

ファスナーやジッパーが付いていない鞄は、スリ犯から「中身を盗みやすい」と判断されてしまいます。実際に口の開いたトートバッグは狙われやすいのでNGです。

私は斜めがけのショルダーバッグを体の前に提げて持ち歩きますが、常にファスナーを閉めバッグ内のファスナー付きポケットの中に財布などの貴重品を入れるようにしています。

リュックサックは観光地では預けないといけない施設(イタリアに多い)もあるのでおすすめしません。

スマートフォンも日本だと外側のポケットに入れるのですが、海外では財布と同じバッグ内のファスナー付きのポケットにしまっています。

バッグはアウトドアブランドの機能的なものを使っています。見た目より容量が多いものが多いのでおすすめです。

ハイブランドのバッグはわざわざお金を持っていると宣伝しているのと同じなので絶対やめてください。

セキュリティポーチは服の中に巻く

現金やパスポートなど貴重品の携帯には、セキュリティポーチ(薄型のウエストポーチ)を活用しましょう。

定番の防犯グッズですが、体に巻いて衣服の下に隠せば、スリから中身を盗まれるリスクを大幅に下げられます。

私も空港までの移動中など貴重品を持ち歩く際は、パスポートや予備資金をセキュリティポーチに入れて服の下に着用しています。身につけていれば自分の体から離れないので安心感が違います。

女性の場合、服の下にセキュリティポーチを隠すと、セキュリティポーチの中身を人前で出すことが難しいので、貴重品かつすぐに使わないものをしまっておくのが良いです。

例えば、ホテルから空港までの移動中にセキュリティポーチにパスポートをしまっておき、空港に着いたらセキュリティポーチからパスポートだけバッグに移動したりしています。

服の下に隠したかったので、私は以下のようなセキュリティポーチを使用しています。

  • セキュリティポーチは白のような目立たない色
  • 洗えるコットン素材
  • ジップロックにしまって汗などで濡れないようにする


最初は装着に少し戸惑うかもしれませんが、最近のセキュリティポーチは薄く軽量なので慣れれば気になりません。ウエストポーチ型ならスマホやカード類もまとめて収納可能で、必要なとき以外は外で取り出さないようにすれば完璧です。

緊急連絡先はメモしてホテルに保管

スリに遭った場合、真っ先に必要になるのが「緊急連絡先」です。

クレジットカードの利用停止窓口、加入している海外旅行保険のコールセンター、そして在外日本大使館や総領事館の電話番号は必ず控えておきましょう。

スマホに保存している人も多いですが、スマホそのものを盗まれるケースもあるため、紙に書いたメモを作ってホテルのセーフティボックスやスーツケース内に保管しておくことが安心です。現地で焦らずスムーズに行動できるよう、旅行前に必ず準備しておきましょう。

パスポートはコピーを取って別で保管

パスポートは絶対に紛失できない貴重品です。とはいえ外出中に持ち歩かないわけにもいきません。そのためおすすめなのは、顔写真ページのコピーを複数枚用意し、原本と別の場所に保管しておくことです。

実際、現地で紛失や盗難に遭った場合、コピーがあると大使館での再発行手続きが格段にスムーズになります。

また、外出時はコピーを携行し、原本はホテルのセーフティボックスに預ける方法も有効です。リスクを分散させることで、万が一のトラブルにも落ち着いて対応できます。

ただし、買い物時に免税の手続きをする場合は、パスポートの現物でないと手続きができない場合があるので、現物をバッグやセキュリティポーチにしまって持参するとよいでしょう。

【行動編】ヨーロッパ旅行スリ対策

持ち物の工夫に加えて、日常の行動そのものがスリ対策の大きなカギになります。次は、実際の旅先で意識したい行動のポイントを紹介します。

高級品は身に付けない

たまにのヨーロッパ旅行、映画のような街並みの中お気に入りの服やアクセサリーで歩きたいですよね?

日本ではハイブランドのバッグや服で出歩いている人が多いですが、海外では絶対にやめてください。腕時計も付けないか長袖で見えないようにした方がいいです。

また、ブランドショップで買い物をした場合、ロゴ入りのショッパー(紙袋)を持って歩くのも危険です。買い物後はすぐにホテルに戻ってください。

財布・スマホは極力外に出さない

観光中、つい財布やスマホを取り出して地図や支払いに使ってしまいがちですが、これがスリの絶好のチャンスになります。

財布やスマホは人前でむやみに出さず、必要な場面だけ素早く使うように心がけましょう。スリは財布をどこにしまっているかを見ています。

支払いはキャッシュレス決済を基本にし、現金は最小限で済ませると安心です。

スマホは外で見ない

ヨーロッパの主要都市では「スマホひったくり」も多発しています。

道端で地図アプリを確認していると、不意に後ろから奪われることも。地図を見るときはカフェや駅の構内など安全な場所に入り、立ち止まって確認するのが鉄則です。

どうしても外で確認したい場合は、壁を背にして周囲を見渡せる場所で行いましょう。

電車やバスはなるべく座ろう

スリで恐ろしいのは背後から狙われることです。

そのため、電車やバスなどでは背後から狙われないように席が空いていたらなるべく座るようにしましょう。

特に電車はドアの近くに立つのは混んでいるなどやむを得ない事情がない限りやめたほうがいいです。

カフェ・レストランではテラスに座らない

観光地のテラス席は開放的で憧れますよね。しかし、スリにとっては絶好の狩場です。バッグを抱えていてもどこからか手が伸びてきて気付いたら取られていることもあると聞きます。

私はカフェやレストランでは店内の壁に面した席に座るようにしています。

ショルダーバッグは肩にかけたまま、バッグを前にして座ります。バッグの上に常に手を置いて用心しています。

防犯対策はやりすぎくらいがちょうどいいです。

エスカレーターは乗らない

ヨーロッパの都市部では、エスカレーターや階段でのスリ被害が非常に多いと報告されています。エスカレーターに立っているときに後ろからバッグの中身を抜き取られるケースがあります。

紙袋に穴をあけられて中身を取られるケースもあるようです。

私は可能な限り階段を利用し、やむを得ずエスカレーターを使う場合は前後の人の動きに細心の注意を払いましょう。

基本早歩き

「ゆっくり歩く観光客」は、スリから見ると格好のターゲットになりやすい存在です。地図やスマホを見ながら歩くのは厳禁です。

現地では「周囲を常に意識し、早めのテンポで歩く」ことを意識するだけでも、被害に遭う確率を下げられます。

まとめ

ヨーロッパ旅行は、準備と意識次第で安全に楽しむことができます。持ち物は「分散」「隠す」「保管」を徹底し、行動では「出さない」「座らない」「歩く」を意識すれば、スリのターゲットになるリスクは大幅に減ります。

防犯対策は最初こそ面倒に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば自然と身につきます。しっかり準備して、安心してヨーロッパの街歩きを楽しんでください。